稲川淳二ミステリーナイト2016 ライブレポート

2016年9月2日2017年7月19日

この話はねー、アタシ自身あまりしたくないんだ。
アタシね、前々から稲川淳二のライブに行きたと思ってましてね、ついに行ってきたんですよ。
大阪の森ノ宮ピロティホール。
仮にこの場所をＰホール、としておきましょうか。
公演期間は8月26～28日の３日間でしたかねぇ。

客層はねぇ、男女半々ぐらい。あまり若い人は少なくて30～50歳ぐらいの人が多かったかな。
子供連れのお父さんもいましたよ。えぇ。
アタシ思ったんですよ、ミステリーナイトは怖すぎないから子供が見ても大丈夫かなーなんて。

ニコニコーーッ。ファンサービス満点の稲川淳二

舞台の方をヒョイと見てアタシ驚いた。
見えちゃったんだ！
廃屋と廃マンションのような大掛かりなセットが組まれてるのが！
その前に稲川淳二が座る縁台がポツーンと置いてある。

「うわー、嫌なもの見ちゃったなぁ…やだなー怖いなー」つって思ってると袖からスーーーッと稲川淳二が満面の笑顔で出てきた！
満席の客席を見て、ニコニコーーッ。
客席に向かって両手で手ぇ振ってんだ。すんごいファンサービスなんだ。
アタシ思わず「あああ～！」つって後ろにひっくり返っちゃった。

で、稲川淳二が挨拶で「大阪のお客さんが一番好きなんですよー」なんて言うんですよ。
アタシは「なあにを言ってんだ。全部の公演先で同じこと言ってんだろー」つって思いましたよ。
もちろん口には出しませんよ、そんなこと。

ちょっと待ってくれーっ！稲川淳二の早口怪談

噂には聞いてたけど稲川淳二すんごい早口なんだ。
もう怪談をウワーーーッと話しまくる。
「ちょっと待ってくれーっ！」つってこっちは一生懸命聞き取ろうとするんだ。
けど話の四分の一ぐらいは聞き取れない。
まあそれでもだいたいの話は分かったからいいんですがね。

で、肝心の怪談の内容はエンターテインメント怪談なんだ。
クスッと笑えるような話もあったりしてねぇ、初心者も楽しめるような内容のね。
その代わり怖さは控えめだったかなぁ。
怪談は４つありましたよ。えぇ。

・養蚕農家が使っていた古民家での一夜
・夜は人も一方通行という標識のある道路
・裸の女が出るマンション
・隠された奥座敷の住人

背筋がゾクーッとした！心霊写真コーナー

で、怪談が終わると次は心霊写真コーナーなんだ。
沼男の心霊写真っつてあるじゃないですか。男が沼から顔を半分出してるアレです。
最初は横顔だったのが少しずつ正面を向いているらしいんだ。
それに表情も穏やかになっているらしいってんで、アタシは「よせよ、おい」っつて疑いながら話聞いてたんですよ。

で、稲川淳二がその写真をポーンとスライドに映し出した。
しばらくして男のおでこと頭の斜め上にフゥーーーッと謎のシミが浮かび上がった。
ありえない。ありえないんだ！
静止してる写真を映し出してるだけだから動くわけないんだ！
それ見て背中に冷や汗がファーーーッと吹き出してきてね。
アタシャもう怖くなってね、「ナンマンダブーナンマンダブー」って唱えたらシミはゆっーくり消えてったんですよ。

他にも10点ぐらい結構怖めの心霊写真を見ましたかねぇ。

ウワーーッと殺到！物販コーナーは大混雑

公演が終わったあとそれ！ってんで物販コーナーに立ち寄ってみたんですよ。
売ってるよ、売ってるよ、ここ売ってるよ！稲川淳二のツアーグッズ。
他のお客さんもグッズを買おうとしてウワーーッと殺到してくる。
こっちめがけて全速力、ダダダダーーーッ！
それ見た瞬間アタシ意識がフゥーって無くなっちゃった。
気付いたら周りにだーれもいなくなってる。
自分の手をふと見ると使うあてもない稲川淳二のステッカーとバッジをいつの間にか握りしめてるんだ。
「おい、待てよ、もしかしたら意識のないまま買い物してたのか？」って思ったらアタシは背筋がゾクーーーッとしましてね、逃げるようにＰホールを後にしたんですよ。