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「新耳袋 第七夜」因縁怪談ノブヒロさん収録

新耳袋 第七夜
「新耳袋 第七夜」では、因縁怪談「ノブヒロさん」に関する話が14話収録されています。
この怪談は「怪談新耳袋 ノブヒロさん」として豊島圭介監督に映像化されています。

その他の話は、新耳袋の原点回帰といえるような、日常にひそむ不思議・不条理な現象を目撃してしまったごく普通の人たちの「不思議な話」が多く収録されています。
恐怖度は控えめの巻ですが、怪談本としての面白さは相変わらずです。

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因縁怪談「ノブヒロさん」

「新耳袋 第七夜」のトリを飾る怪談は「ノブヒロさん」という男性に関する話です。
14話の構成になっています。

「ノブヒロさん」あらすじ

エツコさんという女性は、ノブヒロさんという初老の男性と運命的な出会いをする。
ノブヒロさんは、エツコさんに出会ってから、エツコさんに会うことが生きがい、エツコさんが最優先という行動を取る人だった。
エツコさんも嫌いなタイプではなかったので、親しく付き合っていた。
出会いから一ヵ月後、突然ノブヒロさんは変死してしまう。

しかし死後も、相変わらずエツコさんの周りにはノブヒロさんの気配がする。
ノブヒロさんの突然の死を受け入れられなかったエツコさんは、初めはノブヒロさんが見守ってくれていると無邪気に喜んでいたが、ノブヒロさんの霊が自宅に現れるようになり、次第に恐怖を感じるようになっていく…。

体験者のエツコさんについて

新耳袋の著者、中山市朗氏のブログで知ったのですが、この体験者の「エツコさん」は、「新耳袋 第八夜」の最後に収録されている「ヒサオ」のお姉さんでもあります。

家族を悲惨な事件で亡くされて、大変な思いをされているのですが、とにかく強烈な体験をたくさんされています。
とても霊感の強い方なんでしょうね。

そして、ノブヒロさんが亡くなって20年以上経っているのですが、今もエツコさんはノブヒロさんの気配を感じているそうです。
「新耳袋 第七夜」では信じられないような二人の因縁について語られています。
気になる方はぜひ読んでみてください。

「新耳袋 第七夜」の感想

新耳袋 第七夜 感想新耳袋シリーズの中で一番「不思議な話」の比率が多い巻です。
だからこそ、一番新耳袋らしいといえる巻かもしれません。
日常にある何気ない一コマのなかで起こる不思議・不条理な体験が多いです。

ゾッとするような話は少なめですが、しっかりと怖い話もあるのでご心配なく。
「新耳袋を読んでみたいけど、怖すぎる話はイヤ」という方にオススメの巻です。

「新耳袋 第七夜」ハイライト

「第七夜」で印象深かった話・ものすごく怖い話を紹介します。

身近に関係者がいた話

第三十九話 観廊婦

Mさんと友人は、数年前患者の虐待や虚偽の診察報告が問題になって閉鎖されたY病院に肝だめしに行った。
肝だめしといっても、怖いので昼間に病院に潜り込んだ。

Mさんはビデオカメラを持たされて、一部始終を録画していた。
病院の廊下の奥へと進んだが、Mさんの気分が悪くなったので15分ほどで出ることになった。

家に着いた途端、友人は熱心に録画した映像を見はじめた。
映像の終わりに近づき、画面が切れる寸前、廊下の突き当りの角から現れて、これちらへ向かって歩いて来る看護婦の姿が映っていた。

以前、知人に第七夜を貸したところ、その知人と同じ部署にいる男性のお姉さんが、このY病院を改築したマンションに住んでいたということがありました。
場所は大阪、元Y病院の名前はよ○だ病院だそうです。

そのマンションのエレベーターは奥行きがやたら広く(元病院だからベッドごとエレベーターに入るような広さになっている)、廊下に矢印が付いている造りらしいです。

異様な雰囲気のマンションですが、当のお姉さんは怪奇現象に遭ったことはないそうです。
肩透かしな結果ですが、新耳袋の怪談に関わりのある人がいて驚いた記憶があります。

新耳袋 第七夜 最恐話ベスト3

第三十六話 寿司提灯

Nさんが奥さんと夜、ドライブに出かけた時の話。
奥さんが夜景が見たいと言ったので、国道から山道に入った。
走れど走れど一向に景色が変わらない。頂上にも着かない。

そのうち奥さんが空腹を訴えはじめた。
そんな時、暗闇の中に赤い提灯の灯が見えた。
時計を見ると午前二時。
提灯には回転寿司と書いてある。

山の中、しかも深夜二時に回転寿司?と思いながらも、店の前に車を停めた。
お店には暖簾がかかっていて煌々と灯が漏れている。
暖簾をくぐって扉を開け、中に入ろうとしてNさんと奥さんは凍りついた。

店の中は満席で、客は全員座ったまま黙ってうつむいている。
カウンターの中は無人で、延々と回っている皿はすべて空だった。

二人は慌てて車に戻り、Uターンしてもと来た道を下ると、あっという間に国道に出た。
国道に戻って安心した奥さんが言った。
「さっきの店!満員だったのに駐車場に車が一台もなかった」
そういえばそうだったが、Nさんは黙ってうつむいている客の姿が目に焼き付いていた。

多分、狐に化かされたんだと思いますが、シュール過ぎて怖いですね。
これがトラウマになって、回らない高い寿司屋にしか入れない体質になってしまいそうです。

狐も、肥溜めに落とすとか馬の尻の穴を覗き込ませるとか、ほのぼのする笑える方法で人間を化かしてほしいものです。

第四十八話 黒百足

Sさんは高校の頃、2年ほど家出をして廃屋に住む生活をしていた。
そのうち同じ年頃の家出娘と知り合って行動を共にするようになった。

同じ形の建物が何棟も連なっている社宅の廃屋を見つけた。
カギが空いている家を探し、そこに彼女と住むことになった。
ところが1週間もたつと部屋は汚れ、悪臭もするようになってきた。
仕方がないので他の家を探すことになった。

二人は懐中電灯を持って、夜の社宅を見て回ったが、どの部屋もひどい。
最後の家を見てみたが、割れた窓ガラスから雨が入り込んでいて、床も腐っていた。

外に出て、どうしたものかと思案していると、新聞受けから二本の白く細い腕がゆっくりと出てきて、彼女の背中に伸びていく。
「おい!」と彼女に声をかけると、手は引っ込んで、中からガチャとカギがかかった。
さっきは誰もいなかったはずなのに、二階からパタパタと走り回る音がしだした。

二人が二階を見上げると、窓に人影が立っている。
とっさに懐中電灯を照らすと、顔ははっきりしないが、髪の長い女がこちらを見下ろしている。
その女は、腕に赤ん坊のようなものを抱いているが、真っ黒で腕の中で波立つように動いている。
よく見ると、全身から手足がたくさん生えていて、頭にまで小さな手足が生えている。
それがまるで糸ミミズのかたまりのようにうごめいている。

きゃぁぁあ!彼女の叫び声で我に返った。
彼女の手を取ると二人で街の灯りを目指して走った。
その夜、Sさんは家に戻る決心をしたという。

第五十七話 残煙

Tさんが友人二人を誘って、真夜中に「天狗神社」と呼ばれている場所へドライブに行った。
神社に着くとベンチがあったので、一服しようと三人は並んでそこに腰掛けた。
友人二人は、Tさんの右側に腰を下ろした。

Tさんは一服しながら隣の友人に声を掛けると、真ん中にいるはずの友人がいない。
思わず下を見ると、友人の腰から下が消えていくところだった。
顔を見合わせたTさんと友人の間に、さっきまで友人が吸っていた煙草の煙がわずかに残っている。

とっさに消えた友人の名前を大声で二度叫んだが、返事はない。
どうやって車で戻ったのか記憶がないが、気がつくと家に帰っていた。

その後、友人の捜索願が出されたが、数年経った今も帰ってこない。
そもそも三人とも家族に黙って夜中に出かけたということもあって、友人の家族には今も言えないままでいる。

この「天狗神社」は愛知県にあって、恐怖スポットマニアには結構有名な場所のようです。
消えた友人は一体何に、何の目的で、どこに連れて行かれたのでしょうか?
個人的に人が消えてしまうという怪談は、体験者が死んでしまうものよりも得体が知れなくて恐ろしく感じます。

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